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光造形法によるヒト脳室モデル第1号が完成

B9Creatorを用いてCS13のヒト胚子脳室の模型を作製しました。液状の樹脂に光を照射し少しずつ硬化させていく手法(光造形法)で、大変きれいです。ペットボトル等と同じ材料でやわらかみがあります。今後が楽しみです。

 

より高解像度の立体情報取得を-PF共同利用実験-

私たちはMR顕微鏡を用いて得られた3次元情報を解析し成果を報告して来ました。そのMR顕微鏡の解像度は最高で35μm/pixel程度で、MRIの技術による撮像の最先端といえます。しかしながら、胚子期の初期や、個々の胚子の器官レベルの異常の有無等の検討には、さらに高解像度な撮影法が必要になります。 そこで、われわれは、共同研究者の山田博士、米山博士らが開発をすすめ成果をあげている干渉計を利用した位相コントラストX線撮像法を用いて、ヒト胚子の撮像をより積極的に進めていくことにしました。同法は、従来の吸収コントラスト撮像法に比べて感度が約1,000倍高く、軽元素からなる試料を高密度かつ高空間分解能で三次元観察できるため、生物や医学試料、及び各種有機 材料の定量解析などへの応用が期待でき、実際、9μm/pixelという、非破壊的三次元イメージング法の分野では 世界最高レベルの解像度を達成しているそうです。本手法を適応することで1)詳細な形態診断が可能になることにより、これまで解明されていなかった胚子期の先天異常の再評価を行うことができる、2)現在知られる先天異常発生の病理を知る手がかりとなる他、新たな疾患の発見の可能性がある。 3)これまで、ほとんどが原因不明とされてきた妊娠初期流産についての原因の一端が示せる可能性がある、等多くの成果が期待出来ます。

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白石君が優秀ポスター賞を受賞(52th日本先天異常学会)

第52回日本先天異常学会で発表しました。(H24.7/6-8, 東京)

白石君の演題[3次元プリンタを用いたヒト胚子脳神経模型の作製]が優秀ポスター賞を受賞しました。内容とともに模型をポスターに直接貼付けるというインパクトが評価されたようです。
発表演題

ヒト胚子を用いた脳室形態形成と側脳室脈絡叢の解析 白石直樹

3次元プリンタを用いたヒト胚子脳神経模型の作製 白石直樹

Shiraishi N, Yamada S, Takakuwa T. Three-dimensional Models Once Again – for research and teaching of early human development, congenital anomaly, in press

ヒト胚子の外耳の動きは”分化・成長”で説明できる 高桑徹也、神楽所みほ

神楽所さんの卒業研究です。Head Face Med. 2012 Feb 1;8(1):2. (概要)

肝臓に形態形成異常があるヒト胚子のスクリーニング 金橋 徹

田中さんの卒業研究を継続、発展させています。

 

Episcopic Fluorescence Image Capture (EFIC)

EFICは生体組織由来の切片に特定の波長の光を照射した際に発生する自家蛍光を検出して画像化する手法です。自家蛍光の由来は『ピリジンヌクレオチド』(NADHの成分)なので、全身のあらゆる組織を対象とすることが可能です。HE染色などの染色も必要としません。

EFIC画像とHE組織像との比較(膝関節)

pdf. EFICによる生体組織画像化システム(プロトコール)