石川さんが博士学位を取得しました
1 min read

石川さんが博士学位を取得しました

石川さんの博士論文審査会が6/10に行われ、審査合格となりました。おめでとうございます!!

Morphogenetic development of trochlear groove and thigh muscles from embryo to fetus in humans
ヒト胎児の滑車溝と大腿筋群の形成

PLOS ONE 21(2): e0339167. 掲載済み

本研究では、ヒト胚期・胎児期中期29例の高解像度画像にて、膝関節周囲の発達を検討した。大腿骨、脛骨、膝蓋骨、大腿四頭筋、膝屈筋群を三次元再構築し、滑車溝角、遠位大腿骨形態、推定関節運動量を評価した。滑車溝はCS20ごろ形成され、大腿骨軸に垂直な断面の滑車溝角は、頭殿長約27〜120 mmで約160°から約130°へ減少し、その後安定した。一方、平行断面での角度は約130°でほぼ一定だった。形状解析では、大腿骨外側顆の突出が成長とともに明瞭となり、出生前に成人に近い滑車形態が形成された。大腿筋の筋量と推定関節運動量は、頭殿長30〜100 mmでは緩やかに、約100 mm以降で急増し、特に広筋群で顕著であった。屈筋群・伸筋群の推定関節運動量はいずれも滑車溝角と負の相関を示し、筋発達に伴う関節運動の増加と滑車溝の深化・安定化との関連が示唆された。滑車溝角の安定化は、胎動、筋量、運動ニューロン発達が増加する時期とおよそ一致した。膝蓋大腿関節の初期形成は内在的発生プログラムにより、その後の滑車溝形成には胎動や筋収縮による機械的刺激が関与する可能性がある。本研究は、ヒト胎内における膝関節形態形成と筋・運動発達の関連を三次元的に示し、滑車形成異常などの異常や病変の発生機序理解のための基礎的知見を提供した。

Ishikawa A, Nagai-Tanima M, Ishida K, Imai H, Yoneyama A, Yamada S, Otani H, Aoyama T, Takakuwa T. Morphogenetic development of trochlear groove and thigh muscles from embryo to fetus in humans, PLOS ONE 21(2): e0339167. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0339167